今、日本の伝統行事がすたれつつあります。
時代の流れとはいえ、古来より伝わった行事が無くなるのも何かさみしい気がします。
自国の歴史、風習を守り伝える。大事なことではないかと思います。
今月はお正月の行事について少し…。
(かどまつ)
最近、一般家庭ではあまり見かけませんが、お正月に祭神を迎えるため家の門口に立てた松。
古くは、常緑樹なら何でもよく、松とは限らなかった。平安時代から始まり、三本の竹の上端を斜めに切った今の形は鎌倉以後だそうな。
一説には、徳川家康が武田信玄に浜松城を囲まれた時、武田方より「松枯れて、竹たぐひなき あしたかな」と嘲笑されたが、徳川方より「松枯れて、武田くびなき あしたかな」と詠み返した事がこの形になったらしい。本当かな?
(しめかざり)
その昔、天照大神(あまてらすおおみのかみ)が、天の岩戸から出られたとき、再び岩戸に帰られぬように神々が縄を引き渡した。
これが注連縄であるが、それは地域を限って入る事を禁ずるための目じるしの縄、浄と不浄を分かつ縄です。
神前に垂らし、元旦の門戸に垂らし不浄を入れぬ意に使われるようになり、後世、輪になったり白紙の幣(へい)や、伊勢エビ、橙、昆布等をつけたものが出てきたそうな。
(としおとこ)
あまり女性にはお教えしたくない言葉です。
正月の神を迎え、祭り事を行う者と定められた男で主人とは限らない。
その仕事は、年の暮のすす払いに始まり、神棚を飾り、門松を立て、しめ縄を張り、鏡餅を供え、除夜の鐘を聞いて若水を汲み、朝はそれで雑煮を煮て家内の者にふるまい、地方によっては正月3が日は女性に炊事をさせず、すべて年男がするそうです。
(あー、年男になりたくなーい!!)
最近では、節分の豆まきをする男のこともいう。
(さぎちょう)
小正月の十四日の夜または十五日の朝に村で共同して野外で大焚火をする火祭り。
この火に門松、注連飾、書初等を燃やす。書初の燃えさしが高く上がれば上達し、この火にあたれば若返り、団子を焼いて食べると一年中病気にならないといい、柱の倒れた方向によってその年の豊凶を占ったりした。
今は子どもの行事とされているが昔は村落の大切な行事であった。
又、東日本では村の入口を守る神[塞の神]にちなみ、サイト焼とも言い、中国の道祖神と合わさって、どんど焼とも言うそうな。