今回は知って為になる食品の表示について少し…
食品の表示は、私達が買い物をする時、食品の内容や産地、成分等を知ることが出来るようになっています。
もし、何かあったとき、その原因の究明や製品の回収などを行うための手がかりとなります。
◎期限表示について
・消費期限未開封の状態で、保存方法に記載されている方法で、保存された場合に、品質が保持される期限のことで、弁当や惣菜など品質の劣化が早い食品(おおむね5日以内)に記載されています。
品質の劣化が早いことからこの期限を過ぎると衛生上の危害が生ずる可能性が高くなります。
・賞味期限(品質保持期限)
缶詰やスナック菓子など品質が比較的長く保持される食品に記載されています。
品質の劣化が遅いことから、この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
◎加工食品の表示
一般消費者に販売されている加工食品のうち、パックや缶、袋などに包装されているものには名称、原材料名(食品添加物やアレルギー物質を含む食品も含まれています)、内容量、賞味期限(品質保持期限)、保存方法、製造者等が表示されています。輸入品には原産国名や輸入者等を、一部の加工食品は原料原産地名も表示されています。
このほかに、個々の品目により、表示されている事項もあります。
◎原料原産地が表示されている品目
現在、原料原産地名が義務づけられている品目は、1.塩干し、塩漬けしたアジやサバ
2.ウナギの蒲焼きや白焼き
3. 乾燥・塩蔵したワカメ
4. カツオ削りぶし
5. ふくじん漬等の漬物
6. ミックスベジタブル等の冷凍野菜
◎アレルギー物資を含む食品の原材料表示について(食品衛生法に基づく)
食物アレルギーとは食べ物が、免疫学的機序を介して、じんま疹・湿疹などの皮膚症状、下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状、鼻・眼粘膜症状、咳・ゼーゼー・呼吸困難などの呼吸器症状など、体にとって不利益な症状が起こる疾患です。
食中毒や食べ物そのものによる作用は除きます。
最も激烈なタイプをアナフィラキシーショックといい、全身発赤、呼吸困難、血圧低下、意識消失などの症状が現われて、対応が遅れるとまれに死に至る場合もあります。
◎有機食品の表示
有機食品の表示については、有機農産物や有機農産物加工食品の日本農林規格を制定し、統一的な基準に基づいて生産されたものだけが「有機」や「オーガニツク」などと表示することができるようになりましだ。有機JASマークは、有機農産物や有機農産物加工食品の日本農林規格に基づいて、生産または製造された有機食品に付けられています。
◎遺伝子組換え食品の表示
遺伝子組換え食品は、安全性が確認された農産物及びこれらを主な原材料とする加工食品のうち、下表に示した食品について、「遺伝子組換え食品」である場合に
はその旨を表示することが義務づけられています。